日本で唯一の「天気の神様」知ってますか?
日本で唯一、天気にご利益がある神社が東京都高円寺にあることを知っていますか?
その名も「気象神社」。
大切な試合やイベントなどに晴れを願ったり、雨女・雨男を脱したいという方々の多くがこの気象神社に参拝しているそうです。
この気象神社に祭られている神様とは?
誰が何のため?
ご利益についてもご紹介していきます。
目次
日本唯一の気象神社とは?
日本唯一の気象神社は「高円寺氷川神社」の境内にあります。
晴れを祈願したり、近年では気象予報士の合格祈願でも訪れることも多いようです。
新海誠監督の映画「天気の子」のワンシーンにこの気象神社の「下駄の絵馬」が出てきたことで全国的に有名になりました。
気象神社のお祭神は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)です。
「八意(やごころ)」=様々な立場から考える
「兼(かね)」=兼任
を表し、”一人で二人以上のことができる”「知恵の神様」です。
神話によると、太陽神である天照大御神が岩の洞窟に隠れてしまい世界が暗闇に包まれたときに活躍したのが八意思兼命です。
知恵を絞り、様々な神を適材適所に配置し作戦を立てたことで見事天照大御神を下界に戻しました。
世界に再び「太陽」を取り戻したことから「気象の神様」と祀られるようになったのです。
いつ、だれが、何のために建てた?
創立は比較的新しく1944年の4月10日。
この当時日本は戦時中で、大日本帝国陸軍の陸軍気象部が構内に設営しました。
軍にとって気象条件は、戦況を左右する大切な要素です。
科学的に予報していましたが、気象観測員が予報的中を祈願するなど心のよりどころにしていたそうです。
戦後、連合軍による政教分離や国家神道の廃止で撤去されるはずの気象神社でしたが、調査漏れにより幸運にも残存することができました。
その後高円寺氷川神社の当時の宮司が受け入れを決意し、1948年に現在の場所に移されました。
社殿老朽化に伴い、遷宮55周年記念として2003年に再建されました。
気象神社のご利益
気象神社のご利益は
・快晴祈願
・合格祈願
・出世開運
・技術向上
などがあります。
しかし唯一の気象神社ということもあり、結婚式や試合などの大切な日が晴れることをお願いしたり、雨女・雨男を脱したいという願いで参拝する方が多いです。
実際、下駄型の絵馬には気象にちなんだ願い事が書かれたものばかりだそうです。
お守りやおみくじはてるてる坊主の形をしていたり、神社の御朱印はその日の天気によって変化するそうです。
毎年6月1日は「気象記念日」であるため、気象神社では気象祭が執り行われています。
この記念日が制定された理由は、1875年に日本初の気象台(現在の気象庁)で東京で初めて地震観測が開始されたからです。
まとめ
日本唯一の気象神社についてご紹介しました。
日本全国にパワースポットはたくさんあれど、晴れのご利益があるのはこの気象神社だけです。
祀られた神様の理由や設立された時代背景などを知ると、よりパワーを感じますよね。
お天気の祈願だけでなく、迷いや悩みがあるときに参拝すればきっと心も「晴れる」かもしれません。