「頭が良い」=「仕事が速い」ではない。デキる人の特徴とは?
頭が良いから仕事が速いわけではない。ではデキる人の特徴とは?
仕事が速い人は「計画」「行動」「目標」の順番が遅い人とは違います。
そして仕事が速い人は「行動」を徹底的に、分解と計測をすることで効率よく目標までの道筋を立てることができる人です。
そんな仕事が速い人が自然に行っている仕事の仕方を、理由と詳細をあわせてご紹介します。
目次
仕事が速い人は、なんとなくやらない
仕事にはまず終わらせたい仕事「目標」があり、それに向かって「行動」するために「計画」を立てますね。
仕事の早い人と遅い人にはこの3つの順番に違いがあります。
「目標」「計画」「行動」の順番で行うタイプが仕事の早い人で、それ以外が全て遅い人です。
これを受験勉強で考えてみましょう。
通常は志望校を決める(目標)合格に必要な科目を調べる(計画)勉強する(行動)が合格への最短ルートですね。
これをもし、とりあえずいろいろ勉強する(行動)志望校を決める(目標)必要な科目選定(計画)のように他の順番で行えば効率が悪いことは明らかです。
しかし日々の業務となると、この明らかにおかしな順番で仕事をしている人が多いのです。
理想は「この仕事は午前中に終わらせる(目標)」「そのためには○○さんと連絡をとり△△をする(計画)」「仕事にとりかかる(行動)」です。
ではみなさんの仕事はどうでしょう?
「仕事の時間だから仕事を始める(行動)」「あ、このままだと○○が間に合わない(計画)」「今日は残業したくないなぁ(目標)」になっていませんか?
仕事が速い人は、なんとなくやらない。
受験や資格勉強の時を思い出して、仕事の順番を考え直してみませんか。
目標を立て、行動レベルまで分解する
ここからさらに、仕事の効率を高めるために必要なことが「仕事の分解」です。
受験勉強で必要な科目がわかりました。
では次に何をしますか?
過去問を解く?とりあえず問題集をそろえる?
いいえ、ここからもなんとなく行動を起こすのではなく、次は仕事を分解しましょう。
もし英語の点数を上げたいのなら「単語力」「文法」「長文読解」「リスニング」など、点をあげるために必要な要素に分解できるはずです。
「単語力」が低い事がわかった場合、さらに「動詞」「名詞」「副詞」などと分解でき、そこから「動詞」が最重要だとわかれば「動詞」にまずは集中をして、効率よく点数を上げることができます。
仕事が速い人とは、コンピュータのように手当たり次第高速で仕事を処理する人のことではありません。
仕事を自分が処理できる層まで可能な限り分解して、自分の課題を明確にする人が仕事の速い人なのです。
「仕事の分解」は細かくすればするほど、するべき仕事が具体的になります。
自分が何をしているのか曖昧なときは、仕事を可能な限り分解しましょう。
どんなに複雑な仕事であっても、極限まで分解すればシンプルなタスクになってきます。
分解する習慣が身につけば、思考がクリアになって仕事も加速させられます。
記録し、記憶し、計測する
仕事の速い人は「記録」、遅い人は「記憶」で仕事をします。
「50m6秒だった」のように客観的に共有できるデータが「記録」で、「足が速かった」のような子供か大人かで基準が違う主観的なデータは「記憶」です。
「50m6秒だった」から100mなら12〜13秒かな?と客観的な予想が立てられますが、「足が速かった」からは遅くはないのかな?と主観的な予測しかできません。
もし陸上選手が自分のタイムを「計測」せずに競技に挑んでいれば、誰もがタイムを計ることを勧めるでしょう。
仕事の速い人も、仕事が遅い人に対して同じことを思っています。
1時間でできる仕事量を把握せずに、どうして1日の計画が立てられるのでしょうか。
たいていの人は「○○時までにこれをする」と「計画」を立てているつもりで、ただの「願望」になっていることが少なくありません。
1度時間や仕事量を計っておけば、計画を練る際にも正確性が増すことに加えて、仕事のパーツごとにボトルネックになっているパーツに気づくことができるでしょう。
今日ご紹介したメソッドはどれも、仕事の「仕方」の話であり「能力」の話ではありません。
仕事の速い人とは、仕事の「仕方」の違いでスタート地点から違うかもしれません。
本気になっていた受験勉強を思い出して、仕事の仕方を改革してみませんか。