雨が降ると頭が痛くなるのはなぜ?10人に1人がなる「気象病」とは
天気が悪くなると頭が痛くなる、気分が落ち込むと悩んでいる人はいませんか?
それってもしかしたら「気象病」という病気かもしれません。
あまり聞きなじみがない病気ですよね。
今回は、天気が悪くなる度に体調を崩してしまう「気象病」について、原因や対応方法をお話します。
天気が悪い日に少しでも快適に過ごしたい方は、ぜひお読みください。
目次
10人に1人がかかる「気象病」とは?
天気や天候の変化によって、体調不良を引き起こされることを、気象病と言います。
症状は人によって様々です。
頭痛やめまいなどの身体的な症状が出現する人もいれば、
抑うつやイライラ感などの精神的な症状が出現する人もいます。
人によっては過去の手術や怪我の傷口が痛むという症状もあります。
現在、気象病の症状を訴える人は約1000万人以上です。
なんと、10人に1人は悩まされているという計算になります。
私の同僚も、雨が降る前や台風が近づくことで気圧が下がると、机の上でグッタリとしています。
天候が悪い日が続く梅雨の時期は、本当に辛そうです。
頭痛がひどくなってしまうようで、梅雨の時期の頭痛薬は欠かせないと言っていました。
SNS上でも気圧の変化による頭痛や倦怠感を訴える声はよく聞きます。
学校や会社に行けないくらい、症状が重くなる人もいます。
精神的な症状がでる場合、対応しないとうつ病を発症してしまう可能性もあるようです。
そこまでじゃなくても、梅雨のジメジメとした時期は、どんよりと気分が落ち込みますよね。
一見関係が無いように見えるお天気と体調ですが、実は大きく関係していることが分かってきました。
なぜ体調が悪くなるの?
何故天気の変化によって体調が悪くなるのでしょうか?
原因としては自律神経の乱れが考えられます。
気圧が変化すると、内耳がその変化を感じ取ります。
内耳は、耳の奥で骨の中に埋もれている部分で、外からの情報を脳に伝達する役割をもっています。
そのため、気圧の変化により内耳が刺激されると脳にも伝わり、脳がストレスを感じます。
ストレスを受けた脳からの変な情報が自律神経にも伝わり、乱れにつながります。
自律神経は身体機能の調整役です。
そのため、自律神経が乱れると体に様々な異常が起こります。
緊張もしていないのに血管が収縮し、まわりの神経を刺激することで頭痛の原因に。
消化器官の動きも調整しているので、胃もたれや食欲不振の原因にもなります。
気圧の変化に敏感な人は、脳でのストレスを受けやすいため
気象病の症状である体調不良や精神的な異常を引き起こしてしまうようです。
覚えておきたいおすすめの対策法
気象病になるメカニズムは分かりましたが、天候が悪くなる度に体調を崩してしまっては、日常生活に支障がでてしまいますよね。
そこで、最後に覚えておきたいおすすめの対策法について紹介します。
自立神経のバランスを整える
自律神経の乱れが様々な症状を引き起こすため、自立神経を整えることが大切です。
一番の対策は「ストレスを緩和すること」。
人によってストレスの原因は様々ですが、食事を3食しっかりと摂る、睡眠時間を十分に確保するなど、規則正しい生活をするだけでもストレスが軽減します。
朝にカーテンを開けて日の光を感じることも、規則正しい生活の第一歩になります。
ぬるい温度での入浴、軽いストレッチをするのもおすすめです。
リラックスした状態を作り出すことで、自律神経の調整が取れるようにしましょう。
耳の周りの血行を改善する
内耳からの情報が脳に伝わることを紹介しましたが、
耳のまわりの血行が悪いと、脳への情報も伝わりにくくなります。
それが脳にストレスを与えてしまいます。
対策として、耳のまわりをマッサージすることによって血流は改善し、脳にスムーズに情報を伝える事ができます。
即効!薬に頼らないこんな対策方法も
規則正しい生活や、セルフマッサージはもちろんですが、
市販の薬で一時的に痛みを抑える人もいますよね。
「でも、できれば薬に頼りたくない…」
そんな方には、手軽でカンタンにできる話題のサプリ法があります。
症状が改善されれば、頭痛薬や痛み止めを飲む機会を減らすことができるかもしれませんね。