3つの首を暖めて、自律神経を整える
スマホが普及し情報が溢れている現代社会では、ストレスを抱える人が多くいます。
ストレスを抱え続けると、自律神経が乱れて頭痛やめまい・うつ症状などさまざまな体の不調を感じてしまいます。
人はストレスを感じて緊張しているときに自律神経の「交感神経」が働き、血管が収縮し体温が下がります。
逆にリラックスしているときは自律神経のもう一方である「副交感神経」が働き、血管が広がることで体温が上がります。
しかし、ストレス社会では交感神経が過度に働くため副交感神経の働きが弱り、体温が常に低い人が増加しています。
目次
50年間で0.7度も体温が下がった日本人
日本人はこの50年間で0.7度も体温が下がっています。
1950年代は平均36.89度ありましたが、近年は平均36.2度です。
体温が1度下がると免疫力が30%近く低下すると言われています。
免疫力が低下することで、ウイルスや菌への抵抗力がなくなり病気にかかりやすくなります。
また体が冷えることで血行が悪くなり、肩こりや腰痛を引き起こします。
さらに血行が悪いことで、体内に老廃物や疲労物質がたまり、だるさや疲労感を感じやすくなります。
「首」と名のつく箇所を温める
昔から身体を温めるには「首」と名の付く箇所を温めるといいと言われています。
これらは、手首・足首・首のことを言います。
「首」とつく体の部分には神経や太い血管・血行促進に効くツボが集中しています。
この部分を温めることで血行が促進され、こりがほぐれてきます。
こりがほぐれてやわらかくなると効果的に体温を上げることができ、副交感神経の働きが高まるのです。
つまり首を温めてやわらかくすることは自律神経のバランスを整えることに繋がるため、とても健康に良い方法なのです。
首を温めてやわらかくする体操
ここでは、首を温めながらやわらかくする体操をご紹介します。
①両手を10秒間こすり合わせましょう。
②温めた両手で首の後ろ全体を10秒ほどこすります。
③ゆっくりと首を右方向に2周回します。
③左方向にも首を2周回します。
④ゆっくりと首を前後に2回傾けてください
⑤左右にも2回傾けてください。
⑥①と②をもう一度繰り返しましょう。
一つ一つの動作をゆっくりと丁寧に行うとより効果が高まります。
1日に数回行うとよいでしょう。
両手で温める代わりに、蒸しタオルやカイロなどで首を温めるとより効果が高まります。
やけどには十分注意して行ってください。
また、寝る前に1分で出来る首のマッサージをご紹介します。
①布団の上で仰向けになってリラックスします。
②首の後ろに左右どちらかの手のひらを当てます。
③親指以外の4本の指で、髪の生え際から首全体(手と反対側の側面)をゆっくりともみほぐします。
④反対の手のひらでも同じようにゆっくりともみほぐします。
首の裏側には、こりやストレス解消に効くツボが多くあります。
力を入れ過ぎずに心地よいと感じる程度で、やさしく丁寧にマッサージしてください。
まとめ
ここ50年間で日本人の平均体温は0.7度下がりました。
体温が下がると、免疫力が低下し病気にかかりやすくなってしまいます。
ストレスの多い社会では、交感神経が過度に働くために血管が収縮し体温が下がります。
よって副交感神経の働きを高めて自律神経のバランスを整えることで体温を上げ、健康を維持する必要があります。
副交感神経の働きを良くするためには、首・手首・足首を温めることが効果的です。
首を温めてやわらかくする体操や寝る前の首のマッサージを行い、身体を温めてください。
体温をあげて免疫力を高め、健康的な生活をしていきましょう。