最も不安や悩みが多いのは50代。リアルな悩みとは?
50代は、人生100年時代が叫ばれている中で、いわば人生の折り返し地点の年代です。
子育てが一段落したり、定年退職まであと少しだったりと、プライベートや仕事の面でも新しいステージに変化していく段階です。
そして、一番悩みや不安が多い年代とも言われています。
今回は、50代が実際に抱える悩みや不安、そして向き合い方についてご紹介します。
目次
抱える悩み・不安が多い50代
50代は漠然と不安が多くなってくる年代です。
実際に2021年の内閣府の調査(国民生活に関する世論調査 内閣府 2021年9月実施)によると、日常生活の悩みや不安を感じていると回答した割合が一番高かったのは、50代でした。
さらに、現在の生活の充実感を感じていないと回答した割合が一番高いのも50代でした。
つまり、50代は、悩みや不安が多く、生活にも充実感を感じることができない一番苦しい世代です。
なぜ、50代は悩みや不安が多くなってしまうのでしょうか。
50代は、プライベートや仕事で新しいステージに変化する年代です。
大きな変化は、たとえ良い変化であっても、人に精神的なストレスを与えます。
定年退職が良い例です。
良い変化は、退職後、自分のプライベートの時間が増えることです。
悪い変化は、収入の減少や仕事が生き甲斐だった人にとっては生き甲斐が消失することです。
今後の見通しが立たない不透明な変化の場合、実は想像している以上に大きな精神的な負担を与えます。
仕事のことだけではなく、他にも体力的や健康面の問題、親の介護や子供の学費の問題など様々な大きな問題も発生します。
こうして、50代の不安や悩みが多くなってしまいます。
50代が抱える、5つの心配事とは?
実際には50代はなにを心配しているのでしょうか。
主に5つあります。
健康
50代になると、一気に体力の低下を感じたという人が多いです。
さらに、高血圧などの生活習慣病やその他の疾病の発症も50代から目立つようになります。
家計
50代ではまだ家のローンが残っている人も多いです。
それに加えて、子供たちは今まで以上に多額の学費が必要になる場合もあります。
しかし、収入は減少しても増加することは少ないです。
50代は、出費ばかりが増えてしまい、家計に大きな負担になることを不安に思う人が多いです。
仕事
若い頃に比べると仕事での成長を感じにくく、自信を消失しやすくなります。
仕事に対するモチベーションも下がっていまう人もおり、仕事自体が苦痛に感じてしまうことも50代の悩みです。
親の介護
50代になると、徐々に親の介護が必要になります。
近年は認知症の増加や介護期間が長くなっています。そのため、介護を支える子供の負担も大きくなります。
夫婦関係
熟年離婚も増加しています。
その理由としては、夫婦の過ごし方や価値観の違いが挙げられます。
50代になると子供が独立することによって、夫婦だけの生活になる夫婦も多いです。
今まで話題は子供中心だったので、夫婦二人では共通の話題がなく、一緒に過ごすことが苦痛になる夫婦もいます。
さらに、今まで仕事一筋で家庭を顧みることが無かった夫に妻が愛想を尽かしてしまうパターンもあります。
自分を見つめ直すのが50代
50代の悩みは、今までのどのような人生を送ってきたかが大きく影響してきます。
逆を言えば、今までの人生を見つめ直すことができる良い機会です。
それぞれの悩みには原因があり、向き合っていくことが必要になります。
健康が心配なら、今までの生活習慣が乱れていることが原因である可能性があります。元気に老後を過ごすために、生活習慣を見直しましょう。
仕事への意欲や自信の喪失は、今までの仕事に対する意欲や姿勢、同僚に対する態度が影響しているかもしれません。
今までの仕事のやり方を変えることは難しいと思います。
しかし、小さなことでも構いませんので、どこか改善できるところはないか探してみてください。
仕事以外に生き甲斐がないようであれば、今後の老後生活を充実して過ごすために、仕事以外の趣味を見つけてみましょう。
夫婦で一緒に楽しめることも見つけることができれば、共通の話題にもなり、夫婦間が円満に繋がります。
家のローンや子供の養育費、親の介護代や自分達の老後の資金など、今一度家計を見直してみることもお勧めします。
また、今後について親や夫婦間で話しあっていくことも大切です。
問題が大きければ大きい程、悩んでいる時間は、とても苦しいと思います。
しかし、苦しみながらも解決することができれば、老後生活は充実したものになります。
今までがむしゃらに走り続けた分、一度立ち止まって、自分の人生の振り返りや今後について考えてみてもいいかもしれませんね。