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天気痛をやわらげるツボ押しケア

雨の日や台風が近づくと、頭痛がしたり元気が出なかったりする不調のことを天気痛と言います。

この天気痛で悩む方は近年増えていて、お薬で対応している人が多いと思います。

お薬に頼るのもいいのですが、実は天気痛を和らげることができるツボがあるんです。

 

体内の水や気が滞ると体調不良や、痛みなどの原因に

ツボとは東洋医学で用いられるものであり、「気」の流れを正常にする部分のことです。

「気」とは体に流れる生命エネルギーで、この流れが規則正しく巡っていることで健康でいられます。

 

体内の水分も気と同じで逆流したり滞ったりすると、バランスが崩れて体調を崩す原因になります。

気の通り道を「経路(けいろ)」と言いますが、この出入口である「経穴(けいけつ)」がいわゆる”ツボ”です。

 

ツボは経路に沿って全身に存在していて、このツボを刺激することで水や気の流れがスムーズになり体調を整えることができます。

 

 

自宅でできるツボ押しで痛みをやわらげる

天気痛を和らげることのできる5箇所のツボを紹介します。

 

①豊隆(ほうりゅう)

 

豊隆とは、すねの少し外側にあるツボです。

ひざと足首のちょうど真ん中あたりで、筋肉が一番盛り上がっている部分にあります。

ゆっくり親指で押しましょう。

 

【効果】

頭痛・めまい・胃腸のもたれなど消化器症状

 

豊隆は余分な水分や老廃物を排出し、胃と密接に関係しているツボです。

身体がだるい、むくんでいると感じるときはこのツボを押すと効果的です。

 

ふくらはぎは第2の心臓と言われるほど、重要な部分です。

下半身にたまった水分をポンプの機能で血流を循環させるため、天気痛の典型的な症状である頭痛やめまいにも効果があると言われています。

 

②内関(ないかん)

(引用:頭痛ーる)

 

手首のシワからひじに向かって指3本分のところで、手のひらを握ったときに出る2本の腱の間です。

心地よい程度に親指で押しましょう。

 

【効果】

食欲不振・乗り物酔い・吐き気・不眠症・イライラ

 

内関は内臓機能と深く関係しているツボで、特に消化器系の軽減に効果が高いと言われています。

またリラックス効果もあるため、精神の安定にもよいとされています。

 

天気痛でもめまいや不安感などの症状があり、そんな時は内関を押してみましょう。

 

③厲兌(れいだ)

(引用:頭痛ーる)

 

足の人差し指の外側で、つめの生え際の角すぐ下を押してみると痛みを感じる部分です。

親指で軽く回すように押してみましょう。

 

【効果】

吐き気・むくみ・食欲不振・歯痛・ひざ痛

 

厲兌は胃腸の流れを良くするツボです。

天気痛により吐き気や胃のむかつきを感じた場合は、より痛さを感じる足に集中してもむのが良いでしょう。

 

④完骨(カンコツ)、頭竅陰(あたまきょういん)、翳風(えいふう)

(引用:頭痛ーる)

 

これらはすべて耳の後ろの出っ張った骨の周りにあります。

 

完骨→耳の後ろの出っ張った骨の、真ん中のくぼみ

頭竅陰→耳の後ろの出っ張った骨の、上側のくぼみ

翳風→耳の後ろの出っ張った骨の、下側のくぼみ

 

【効果】

片頭痛・めまい・首や肩こり・めまい・乗り物酔い

 

天気痛は気圧の変化により不調が引き起こされます。

気圧の変化を感じるのは、耳の骨の内側にある内耳(ないじ)と言われる器官です。

耳周りのツボを刺激することにより、より効果を感じることでしょう。

 

⑤中脘(ちゅうかん)

(引用:頭痛ーる)

 

へそから指4本分上にあるツボです。

指2本ほど使って優しく押しましょう。

 

【効果】

せきやたん・胃痛・胃もたれ・むくみ・夏バテ・めまい

 

胃腸だけでなく内臓機能を高めてくれるので、体のだるさにも効果があります。

天気痛の方は、寒暖差の影響で身体がだるくなりやすいです。

そんな時は、指で優しく押してください。

 

ツボ押しはいつでもどこでも簡単にできます。

お薬を忘れてしまったとき、すぐに不調を改善したいときなどに試してみてくださいね。

 

 

ズツノンDr.