曇りの日こそ日焼け対策!意外と知らないその理由は?

曇りの日は日焼け対策しなくても大丈夫、そう思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、晴れた日同様紫外線対策は曇りの日でも必要です。

 

日焼け以外にも身体に影響のある紫外線。

この記事では紫外線の性質とその影響について解説していきます。

 

目次

曇りの方が紫外線は強くなる?

 

曇りの日は紫外線も雲が吸収してくれるんじゃないの?

それは間違いです。曇りの日に雲が吸収してくれるのは波長が比較的長い赤外線です。

 

晴れた日にペットボトルを外においておくと中の水が温かくなります。

しかし曇りの日に同様の実験をしても水の温度はさほど変わりませんよね。

このことから、水を温める赤外線は雲に吸収されていることが分かります。

 

では紫外線はどうでしょうか。

実は波長が比較的短い紫外線は雲を通り抜けて、私たちの元に降り注ぎます。

 

しかし、それが晴れた日と比較して強いという訳ではなく実際は晴れた日よりも6〜8割程度には減少します。

しかし曇りの日の方が日焼けをしやすいと言われています。

 

なぜ曇りの日の方が日焼けをしやすいのでしょうか。

それは「光の散乱」という現象が関係してきます。

 

 

キーワードは「光の散乱」

 

曇りの日の方が紫外線は減少するのに、日焼けをしやすい条件になる場合があるのは「光の散乱」が原因にあります。

 

通常雲のない晴天の日の場合は、太陽からの紫外線が一方向から降り注ぐイメージです。

しかし、曇りの日は太陽からの紫外線がいったん雲に当たることにより、四方八方に放出されます。これを光の散乱と呼びます。

 

四方八方に放出された紫外線は、スーパーボールのようにビルの壁などの建物に当たり、反射され横からも紫外線を浴びることになるのです。

日傘をさしていても、横からの紫外線には効果がありません。

 

このようなことからも、曇りの日は紫外線を予期せぬ方向から浴びるので、晴れの日よりも日焼けをしやすいといえます。

 

以上のことから、日焼けをしたくない場合は晴れた日でも曇りの日でも、日傘や帽子だけではなく日焼け止めを塗るなど細目なUV対策が必要でしょう。

 

そして日焼け以外にも紫外線は身体にも影響があります。

 

 

日焼けだけじゃない!シワ、皮膚がん、白内障の原因にも

 

紫外線を浴びることの影響は日焼けだけではなく、シワや皮膚がん、白内障の原因にもつながるのです。

 

まず紫外線の影響でシワが増えるということ。これは紫外線のUV-Aが肌の奥まで到達して、肌のハリにも関わるコラーゲンやエラスチンを生み出す力を弱めてしまうからです。

 

コラーゲンやエラスチンが減少すると、シワやたるみの原因にもなります。アンチエイジングのためにも曇りの日はぜひ日焼け予防をするのがおすすめです。

 

次に紫外線は皮膚がんの原因にもなります。

そんな大袈裟なという方も多いでしょうが、実際に紫外線を長時間浴び続けることで、皮膚がんの発生も懸念されています。

 

紫外線ダメージによる免疫低下が原因で、比較的日焼けの影響を受けやすい白色人種に多く見られますが日本人もゼロではありません。

美容のためだけではなく、健康のためにも日焼け対策を心がけていきたいですね。

 

最後に目への影響です。

白内障のタイプのひとつである皮質白内障は紫外線との関係が知られています。

 

加齢による白内障はよく知られていますが、紫外線との影響は知らない方もいるのではないでしょうか。

長時間屋外にいるシーンでは、UVカット機能のついたサングラスを着用するのがおすすめです。

 

以上紫外線の影響について詳しくご紹介してきました。

日焼けだけではない人体への影響もあります。

 

天気や季節問わずオールシーズン紫外線対策をしながら過ごしていきましょう。