年々増加する”天気痛”患者。頭痛の原因はコレ
台風や雨の日になると頭痛やめまいといった症状を感じることはありませんか?
これは「天気痛」と呼ばれていて、年々増加傾向にあると言われています。
「いったいなぜ天気痛が起こるのか」
「天気痛患者が増えている原因はなにか」
についてお伝えします。
目次
頭痛、めまい。年々増える”天気痛”患者
天気による不調は、自律神経が過度にストレスを感じてしまうことに関係しています。
自律神経は、体温調節機能や内臓の働きなどをつかさどる大切な神経です。
自律神経には、身体を活動的にする「交感神経」と身体を休息モードにする「副交感神経」のバランスを適度に保つことで、正常に働くことができます。
しかし天気痛になりやすい人は、台風や雨などで気圧の変化を感じると過度にストレスを感じてしまいます。
過度に感じた気圧のストレスにより「交感神経」に大きく傾き、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
結果血行不良が起こり、頭痛・めまい・耳鳴・倦怠感などの症状が表れます。
気圧の変化のストレスにより自律神経が乱され、体に不調を感じる「天気痛」の患者はなぜ増えているのでしょうか。
2つの原因が考えられます。
原因その①「異常気象」
天気痛で悩まされる人が増えている原因の一つに「異常気象」が考えられます。
最近はゲリラ豪雨などは当たり前のように起こりますし、台風も大型化し被害も大きくなっていますよね。
それ以外にも、夏の猛暑による冬の寒暖差も自律神経に大きな負担をかけ、頭痛やめまいなどの不調を引き起こす要因となってしまいます。
この異常気象の影響により、気圧や気温・湿度の変化が激しくなり、環境的ストレスとして自律神経を大きく乱してしまいます。
原因その②「生活スタイルの変化」
天気痛になってしまう原因の2つめは、「生活スタイルの変化」です。
夜型の生活による不規則な生活は自律神経を乱します。
また、寝る直前までスマートフォンの画面を見ていると、ブルーライトが交感神経を刺激して、深い睡眠を妨げます。
浅い睡眠は、副交感神経が働かず心身の回復を妨げます。
さらには、在宅ワークなどで移動が減ったり外出する機会が減ったことによる運動不足も影響しています。
運動することは、自律神経の調節機能を高めたり、ストレス発散効果により自律神経の乱れを抑制することができます。
運動不足になるとこれらの効果が見込めずに、自律神経が大きく乱れる原因となってしまうのです。
まとめ
天気痛になる原因は、気圧の変化を過度に感じるために自律神経が乱れてしまうからです。
天気痛患者が増えている原因は、ゲリラ豪雨や大型台風などの「異常気象」と、不規則な生活習慣や寝る前のスマホなどによる睡眠不足などの「生活スタイルの変化」の2つが考えられます。
天気痛になりやすい人は台風の季節や季節の変わり目に起きやすい時期に、しっかりと睡眠をとったり生活リズムを整えるなどして、自律神経を乱さないように心がけることが大切です。
もし、天気痛になってしまった場合は、自律神経のセンサーである耳の奥の器官「内耳(ないじ)」の血行を良くすることで症状を和らげられる可能性があります。
耳の血行を良くするには、両耳を軽くつかみ前後左右に数回引っ張ってください。
手のひら全体で耳を覆い、円を描くようにゆっくりと回してマッサージするのも効果的です。
体調を崩しやすいこの時期ですが、上手く対策をとることで乗り切っていきましょう。