夜の着圧ソックスが体調不良の原因に!?正しい使い方は?
気温や気圧の変化により頭痛などの体調不良が起こることを「天気痛」と言います。
この天気痛が改善されたと話題になっているのが”着圧ソックス”です。
しかし、着圧ソックスを寝ている間に履くと逆に体調不良を起こす原因になってしまうことがわかっています。
なぜ、体調不良の原因になるのでしょうか?
正しい使用方法と、改善策を解説します。
目次
むくみ改善、血行促進の着圧ソックスの意外な盲点
足のむくみに効果的な着圧ソックスですが、血行促進による「冷えの防止」にも効果があります。
この冷え防止効果により、天気痛の予防をすることができます。
そもそも天気痛を持つ人は、温度変化に対応する機能を備えていません。
特に近年異常気象で、急に温度が上がったり下がったりと寒暖差が激しくなっています。
この寒暖差が緩やかになるよう、身体を保温することが天気痛持ちの人にとって大切なことです。
着圧ソックスを履くことにより、体の中でもっとも冷えやすい下半身を温めることができます。
着圧ソックスは血流のポンプの役割を果たしてくれるため、足からの血流を効果的に促します。
身体全体の血の巡りが良くなることで、気温の低下に左右されずに天気痛を予防する効果があります。
しかし、夜に着圧ソックスを履いてしまうとさらに体調が崩れる場合があります。
寝ながら着圧ソックスに注意!
着圧ソックスを履いたまま寝ると、なぜ体調不良になってしまうのでしょうか。
それは、着圧ソックスのむくみ改善が逆効果に働いてしまうからです。
着圧ソックスを履くことで下半身の血液やリンパの流れを良くし、老廃物を尿として排出しむくみを改善します。
しかし横になっている状態で着圧ソックスを履くことで、脳の方まで余計に圧がかかることになり血液や水分が溜まってしまいます。
その結果、脳の血管が膨張し頭痛や体の不調に繋がってしまうのです。
足のむくみをとるために、足に高さを付けて寝る人もいますが、これも同じ論理で脳内の血管を膨張させ頭が痛くなる要因となりますので気を付けたほうが良いでしょう。
天気痛予防や改善のためには、昼間に着圧ソックスを着用し家に帰ったら脱ぐようにするのがおすすめです。
一番重要なのは筋肉をつけること
もっとも大切なのは、「天然の着圧ソックス=筋肉」をつけることです。
ウォーキングや軽い筋トレなどで足に筋肉をつけることで、着圧ソックスの着脱も必要ありません。
またウォーキングや筋トレをすることで自律神経を整えることも出来ます。
適度な運動は、気圧や気温の変化に強い自律神経を鍛えることができ天気痛の症状を、改善させます。
適度な運動は「下半身の冷え防止」と「自律神経を整える」ことができるため、天気痛の方には一石二鳥の方法です。
ぜひ少しずつでも運動を取り入れてみてください。
まとめ
足のむくみや冷え防止に効果的な着圧ソックスは、天気痛による頭痛や体調不良の予防や改善に効果的です。
しかし寝てる間に着用すると、余分な圧力が脳に加わることにより血管が拡張し、頭痛が誘発され返って体調を悪化させる要因となってしまうので注意が必要です。
もっとも大切なのは、筋力をつけて天然の着圧ソックスを身に付けることです。
自律神経を整えることにも繋がり、天気痛の対策に多角的にアプローチすることができます。
着圧ソックスを正しく利用しつつ、適度な運動にも取り組みましょう。