焚き火とモーツァルトに共通する「癒し」の要素とは
焚き火、波の音、モーツァルトと聞いて何を思い浮かべますか。
どれも「癒し」や「リラックス」というイメージがありますよね。
では、なぜ焚き火やモーツァルトが癒しになるのか、理由を知っていますか?
じつは科学的に証明された理由があるんです。
今回は、明日誰かに教えたくなる、「癒し」の共通点についてご紹介します。
目次
癒しやリラックスにある共通点
癒しやリラックスに共通するのが「ゆらぎ」です。
特に1/f(えふぶんのいち)ゆらぎは、リラックスをするのに効果的と言われています。
一度は聞いたことがあるかもしれません。
1/fゆらぎとは、規則性と意外性、また突発性と予測性が絶妙に組み合わさったリズムのことを指します。
例えば焚き火を見ていると時間の流れが穏やかになり癒されますよね。
これは焚き火の炎の不規則なゆらぎがリラックスモードに導いてくれるからです。
波の音も同様で、規則的なようで不規則なゆらぎがあるのでリラックス効果が期待できます。
音だけではなく、木洩れ日など自然界にある光、蝶や魚などの生物の動きにも感じることができるのがゆらぎの存在。
都会から離れ自然の中に身をおくとリフレッシュできるのはそういった影響もあるでしょう。
そして実はモーツァルトにも1/fゆらぎがあると言われています。
胎教にも勧められている理由は、1/fゆらぎの楽曲を聴いてお母さんがリラックスしやすいことからかもしれませんね。
1/fゆらぎが心地よいのはなぜか
1/fゆらぎが心地よく感じるのは、人間の生体リズムにも同様に1/fゆらぎが存在しているからです。
規則正しく感じる心臓の鼓動や呼吸も、実は1/fゆらぎを持って動いています。
緊張すると心拍数が上がったり、呼吸もそのときの精神状態で変わってきますよね。
これが、1/fゆらぎの定義である規則性と意外性に当てはまるのです。
また脳波のアルファ波の周波数や、神経細胞が発する信号も1/fゆらぎと言われています。
自分の内にある1/fゆらぎが、五感で感じた1/fゆらぎに反応してリラックスやリフレッシュなどの癒しの効果を感じるのです。
焚き火を見たり、波の音を聞いたり、モーツァルトを聞くことだけが1/fゆらぎを感じることではありません。
例えば電車に乗っているときに、居眠りをして寝過ごしたという経験がある方も多いでしょう。
これは規則的に感じる電車のリズムですが、不規則性も併せ持つためつい心地よくなってしまうからです。
他にも雨の音、カーテンが揺れて変則的に降り注ぐ光、ぬくもりのある木目調の家具など日常生活のありとあらゆるところに1/fゆらぎは存在し私たちを癒してくれています。
仕事、勉強にも集中できる効果も!
1/fゆらぎはリラックスやリフレッシュなど癒しの効果だけではなく、集中力を高める効果もあります。
完全な静寂よりも適度な雑音があった方が集中できる、という経験はありませんか?
これも1/fゆらぎが関係しています。
東大生の半数近くがリビングで学習していたという調査結果をご存じの方も多いのではないでしょうか。
家族が行き交うリビングは規則的な音や不規則な音、様々な雑音で溢れています。
その絶妙な音が1/fゆらぎを生じさせ、集中力を上げる効果につながっているのです。
在宅ワークで家にいる場合などは、1/fゆらぎのBGMを流して仕事をしてみるものおすすめでしょう。
視覚から1/fゆらぎを取り入れたい方には木目調のアイテムをそろえてみてもいいですね。
木目は規則性と不規則性が自然に調和しています。
木目をみるとなぜか温かみを感じるのは1/fゆらぎがそこに存在しているからです。
筆記用具や木目プリントのマウスパッドなど職場でも馴染みやすいアイテムがたくさんあるのでぜひ取り入れてみてください。