成功している人はなぜ「日記」を書くのか?
日記の効果について、どれくらい知っていますか?
レオナルド・ダ・ビンチ、アイザック・ニュートン、夏目漱石、石川啄木。
アーティストから科学者まで物を書かない偉人を探す方が難しいほどに、様々な著名人がメモや日記という形で文字を残しています。
今回は、精神的な健康や記憶力の向上と、様々なメリットをもたらす日記の魅力をご紹介します。
目次
成功者は知っている日記のパワー
日記を書くことは、脳や精神に多大なメリットをもたらします。
その中でもビジネスマンに役立つメリットを紹介していきます。
・文章力と語彙力の向上
日々のメールやプレゼンの資料、自分の考えを文字で表現する機会は多いですよね。
話すことはできるのに、なぜ書けないのか不思議に思ったことはありませんか?
実は、「話す」行為は言葉に熱や感情をのせて伝えることができるのに対し、文字にはそれがないのです。
日記でうれしかったことや悲しかったことを書いて感情をのせる練習をすれば、思いを文字にできるようになります。
また、良い文章を書こうとすることで自然と言葉を選ぶようになり、新しい言葉との出会いも増えるでしょう。
日記は言葉のインプットだけでなく、書くことでアウトプットまでセットになっています。読書のようなインプットだけの時より体感できるレベルで語彙が定着していきます。
・ストレス軽減
日記のように、頭に浮かんだものを書き出すことを「ジャーナリング」と呼びます。
心理療法にも使われており「書く瞑想」ともよばれています。
人間はストレスを感じると、コルチゾールと呼ばれるホルモンが大量に分泌されますが、ジャーナリングはこの物質を減らすと言われているのです。
仕事でストレスや不安を抱えていて、カウンセリングや薬に頼るほどではないと思う方は、心を整える簡単なメソッドとして日常に取り入れてみてはどうでしょうか。
日記を書くことで成長スピードが上がる
人間は、同じような不安やストレスを何度も感じながら生きている生き物です。
日々の不安を日記につけていれば、どういう悩みを自分が持っているのかを可視化することができます。
それに気づく事により、ただ漠然とぐるぐる同じことを思案する「悩む」状態から、解決に向けた「考える」状態へと移行できます。
そうすれば反省と問題解決に向けて、停滞していた状態から次のステージへ進むことができるのです。
さらに日記には停滞している時だけでなく、成長している時にもメリットがあります。
自分が成長しているのか不安になったときには、1年以上前の日記を見直してみましょう。
そうすれば「昔の自分と比べれば十分にできている」「こんなしんどい状態を乗り越えてきたのか」と振り返り、自信をつけることができます。
そして、日記をつけることで自分がどういう人間なのかを知るようになります。
自分自身の思考の癖や、強みと弱みを知ることで闇雲にトライ&エラーをすることなく、自分のなすべきことが明確になります。
成長したい人間にとって日記は、始めるハードルとコストが低い強力なメソッドなのです。
これなら毎日続けられる!日記の書き方
3行日記や4行日記、果ては1行日記など、毎日日記を続けるコツとして紹介されているメソッドの多くは「とにかく短くてもいいから続けましょう!」です。
初めのうちは、書く意思があっても書くネタが簡単に思いつくものではありません。
長時間使ったにもかかわらず数行しか書けなかった日記をみて、未完成で終わってしまった引け目を感じてしまい、多くの方が三日と経たずに挫折してしまいます。
そうならないために、初めから完成形を数行に設定しておき「今日も達成した!」と毎日実感することが重要なのです。
それでも1行も書けないと思う方は、あらかじめ書くことを決めておきましょう。
1行目はうれしかったこと、2行目はイライラしたこと、3行目は明日の目標など書きやすい内容をあらかじめ書ける行数で決めておき、何もない時には空白の行があっても大丈夫です。頑張りすぎないことも長く続けるコツです。
どうしても書けないと思う人は、「今日も日記を開いて書くことができた。以上。」でもいいですね。
習慣にすることが大切です。
日記をつける時間は一日の終わりか、朝に昨日の日記をつける人が多いようです。
書きたい時に書ければ良いですが、習慣化に慣れていない人は寝る前の歯磨きや他の行動とセットにして時間を決めて、日々のルーティンに取り入れると続けやすいですね。
日記を始めるのにリスクもなくお金もかかりませんが、得られるものは絶大です!
「毎日が淡々と過ぎてしまう」
「頭の中がモヤモヤしてる」
という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。