体の不調はこれが原因?病院でも取り入れている筋膜リリースの真実
肩こり、腰痛、不良姿勢、冷えなどの体の不調を抱えていませんか?
それってもしかすると「筋膜」が原因かもしれません。
今回は、病院でも取り入れている筋肉の痛みに対する新しい治療法「筋膜リリース」についてご紹介します。
体の調子が悪くて悩んでる…という方はぜひ参考にしてみてください。
目次
筋膜のねじれ、よじれ、固まりが体調不良の原因に!
筋膜とは脂肪と筋肉の間にある組織で、主にコラーゲンでできています。
第2の骨格と言われるほど身体にとって重要で、筋肉や内臓一つひとつをおおっていて、全身に張り巡らされているボディスーツのようなイメージです。
鶏肉の皮をはがすときに、皮と身の間に半透明の膜がありますよね。あれです!
そしてこの筋膜ですが、日常で同じ姿勢を繰り返すことなどが原因で筋膜同士がくっついてしこりができる性質があります。
このしこりが原因でボディスーツの形がいびつになり、かたまり、体調不良の原因になっていくのです。
たとえば、いつも左腕でバッグを持つ、脚を組むときはいつも右足が上になるなど、
無意識に毎日続けているクセも、筋膜同士がくっつく原因になります。
ストレッチやマッサージをしても痛みや疲れが取れず、体の不調が続くのであれば、筋肉だけではなく筋膜が原因になっている可能性が高いと考えられます。
コロナ禍の在宅ワークや仕事のオンライン化が進んだことで、仕事中ずっとデスクの前で過ごすことも増えたのではないでしょうか。
筋膜が原因の体調不良は、この時代に働いているわれわれにとっての職業病と言えるのかも知れません。
筋膜リリースの方法と効果は?
筋膜が原因による不調はどのように解消するの?その答えが筋膜リリースです。
筋膜リリースとは、筋肉をスムーズに動かすために、くっついた筋膜を解きほぐすことです。
筋膜をほぐすことで、正常な状態に戻していきます。
これにより、
「痛みやコリの解消」
「姿勢の改善」
「柔軟性アップ」
「リフレッシュ効果」
の効果が期待できます。
では、筋膜リリースの具体的なやり方を説明します。
筋膜リリースにはいくつか種類があるのですが、今回は「自分でフォームローラーを用いて行う」について取り上げます。
まずフォームローラーとはなにか、です。
フォームローラーとは円柱形のストレッチ・トレーニンググッズで、筋肉の機能を高められるアイテムです。サイズは長さ約30cmで直径が10cmくらいです。
このフォームローラーを以下のように使います。
・腰・お腹・背中・肩甲骨・ふくらはぎ・太ももなど、ほぐしたい部位をフォームローラーの上に置き、自重(じじゅう)の負荷を掛ける
・身体のコリが気になる部分に、フォームローラーが当たるように位置を調整する
・場所が定まったら、ゆっくりと揺らして筋肉を刺激する
フォームローラーの価格は、1000円台から4000円までいろいろあります。
ペットボトルやワインボトルにタオルを巻いて自作することもできますので、まずは自作してみるのも良いかも知れません。
やりすぎ注意!皮膚や筋肉を傷める可能性も
フォームローラーによる筋膜リリースを行うときの注意点は、「やりすぎ」です。
1か所につき45~60秒ずつが目安で、「ちょっと物足りない」で止めておくのが、ちょうどいいくらいです。
なぜかと言うと、「筋膜とはボディスーツのように全身をおおう薄い膜」だからです。
くっついた薄い膜をはがすのが目的なので、強い刺激を与えることで逆効果になることも。
筋膜リリースは「ちょっと物足りない」で止めるようにして下さい。
ちなみに、筋膜リリースをやりすぎることのデメリットもまとめておきます。
・筋肉に強い刺激が加わって、筋肉を損傷したり、炎症が起きたりしてしまう
・皮膚をこする摩擦刺激が多く加わって、皮膚を損傷してしまう
・筋肉や皮膚を損傷すると、逆に身体の組織が硬くなってしまう
体の不調を治したいのに、方法を間違えると逆に痛めてしまうことになりますので
くれぐれもやりすぎにはお気をつけください。
今回の内容をまとめます。
筋膜が原因の体調不良は、現代で働いているわれわれにとっては職業病です。
正しい筋膜リリースのやり方で、痛みやコリを解消していきましょう。
くれぐれも筋膜リリースのやりすぎにはご注意を!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。