失敗しない日傘の選び方。UVカット率と遮光率は別モノです。
暑くなり紫外線が強くなるにつれて街に増えてくるのが、日傘を使用する人の姿ではないでしょうか。
日焼け止めとの相乗効果も期待でき、男性でも近年は日傘を愛用する人が増えてきています。
でも、日傘はなんでも同じじゃないのか、そう思うのはちょっと待ってください。
じつは日傘にも種類が色々あるんです。
これから日傘デビューをしようとしている方にぜひチェックしていただきたい日傘の選び方を詳しくご紹介します。
目次
UVカット率と遮光率は違うのでご注意!
ひとことに日傘といっても、機能表示が「UVカット傘」と書かれている商品と「遮光傘」と書かれている商品が売り場には混在しています。
どっちも同じじゃないの?と気にせずに購入をする方も多いですが、じつはこのふたつは似ているようで違うんです。
UVカット傘
UVカット傘とは、傘にUVカットのコーティングを施した傘のこと。
ポリウレタンコーティングが主流で、このコーティングを施すことにより、UVカット率は90%以上になります。
しかし中にはこのコーティングを施していないのに「UVカット傘」として販売されている商品も少なからず存在しているのも事実です。
具体的に「UVカット率95%」などの表記がある商品を選ぶようにしましょう。
遮光傘
一方、遮光傘は、紫外線だけではなく太陽光もカバーします。
基本的に「遮光」と表記できるのは遮光率99%以上の商品です。
そして遮光率99%の傘はUVカット率も99%のものがほとんど。
主にポリウレタンコーティングを施す方法と、遮光フィルムを接着する方法があります。
太陽光を遮るので、遮熱効果も期待でき真夏など気温が高いシーンでの利用にもおすすめです。
UVカット〇〇%?UPF?どっちがすごいの?
日焼け対策でよく目にするUVとUPFの文字。
この二つにはどんな違いがあるでしょうか?
「UV」は日本独自の規格でどの程度紫外線を遮断することができるかを表す数値です。
「UPF」はどれだけ日焼けを遅らせることができるかという世界基準の評価基準を指します。
もっと詳しく解説しましょう。
「UV」は紫外線
よく目にする「UV」とは、紫外線のことでUVAとUVBと大きく2種類あります。
波長の長いUBAは曇りの日や窓も透過し、しわやたるみなどの肌の老化に大きく関わる紫外線です。
一方、UVBは波長が短く炎症を引き起こしたり繰り返し、浴び続けると皮膚がんを誘発することもあります。
この2種類のUVをどの程度遮断できるかを日本独自の規格で数値化したのがUVカット率です。
一般的に90%以上が効果の高い商品とされています。
「UPF」は紫外線保護指数
UPFは紫外線保護指数の意味で紫外線を遮断するUVとは違い、「どれだけ日焼けを遅らせることができるか」の数値です。
例えばUPF30の表記の商品は、何も着ていない状態と比較して30倍以上日焼けするのを遅らせることが期待できます。
最大値はUPF50で、50以上の数値だとしてもUPF50+の表記が一般的です。
紫外線がそこまで強くない日は、UV80%以上もしくはUPF15以上がおすすめ。
夏場の紫外線が強い日は、UV95%、UPF30以上の日傘で対策をするといいですね。
1年中使える晴雨兼用を選ぶのもアリ。
日傘の選択肢として、1年中使える晴雨兼用タイプもありです。
通常日傘というと、夏場だけ活躍するアイテムというイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、限られたシーズンにだけ利用するアイテムに収納スペースをとられたりコストをかけるのはもったいないと感じる方もいるでしょう。
そんな方には日傘としての機能と雨の日のノーマルな傘としての機能を兼ね備えた晴雨兼用タイプがぴったりです。
1年中使えるので利用頻度を考えると、傘を2本持つよりもコスパもよく収納場所もとりません。また夏場の急な雨にも対応できます。
日頃から傘を持つ習慣をつけることで、自然に紫外線をカットでき、光老化の防止にもつながります。
また意識の高い印象を周りに与える可能性も期待できるので、これからは女性だけではなく男性も日傘を持つ光景が日常になるかもしれませんね。
この記事では失敗しない日傘選びのポイントをご紹介してきました。
お気に入りの一本を見つけるには、UVカット率と遮光率、またUPFなど自分のニーズに合った日傘の表示記載を確認してみましょう。
これからぜひ日傘のある生活をはじめてみてはいかがでしょうか。